愛犬が震える理由と原因 | 病気?それとも異常なし?

愛犬が震える理由と原因 | 病気?それとも異常なし?
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大丈夫?それとも病気? 愛犬が震える理由&原因

犬,悩み,震え

犬を飼っていると、ブルブル震える光景を目にすることがよくあります。初めて犬を飼い始めた人はもちろん、長く飼っていても「どうしたんだろう」と気になる人も多いのではないでしょうか。

 

犬が震えるのは何かしら理由や原因があり、一時的なものから病院へ連れて行った方がよい場合までさまざまです。今回は犬の震えについて紹介していきます。


一時的な震え

● シャンプーや水遊び、屋外で全身転がって遊んだ後ではありませんか?
体に付いている物(水や砂、草など)を払い落とそうと震わせています。ただ、濡れている場合は体温が下がっている場合も考えられますので、温かくしてあげましょう。

 

● 今犬がいる場所の気温は何度ですか? 
元々犬は人間よりも寒さの耐性があると言われていますが、近年室内飼い、寿命が延びたことにより高齢の犬が増え、体温調節が苦手で寒さに弱い犬が増えています。そのため寒さから震え、動かない状態になります。この辺りは人間と同じですね。

 

また、シングルコートの犬、小型犬、シニア犬、痩せている犬、持病がある犬を飼っている人も寒さに気をつけてあげないといけません。暖房などで部屋を暖めたり、洋服を着せたりして寒さ対策をしましょう。暑い夏の日に冷房を利かせ過ぎた場合も震えることがあります。

 

● 何か怖い経験をしていませんか?
メンタル面、ストレスから震えることがあります。掃除機やドライヤー、花火や地震、雷といった大きな音が苦手で怯える犬がいます。

 

また病院など恐怖を感じた時は病院に近づいただけで、初めての場所や見知らぬ犬に遭遇した場合にも震える犬もいます。日頃から大きな音に慣れさせる、優しく撫でるなどの対応が必要です。

 

● トイレを我慢していませんか?
排泄を我慢している時も震えます。家のトイレが汚れていたり、近くに見慣れないものがあり怖くてトイレまで行けないということもあります。トイレをチェックして、優しく誘導してあげるといいでしょう。

 

● 何か興奮する出来事がありませんでしたか?
大好きな飼い主が帰ってきたという嬉しい出来事、叱られたり、おもちゃを取られたりといった怒りの感情が湧くときも震えることがあります。怒りの場合は原因を探って取り除いて落ち着かせましょう。

病院に連れて行った方がよい震え

ここでは震えが原因による病気を紹介していきます。震え以外の症状も記していますので参考にして、病院へ連絡してください。

 

● 怪我や痛み
怪我をしたなど体のどこかが痛いときも震えることがあります。そんなときは触られるのをとても嫌がるので、外から見て傷がないか、体に触れて嫌がる場所を探すと原因がわかります。

 

● ジステンパー
症状―40度前後高熱、目やに、鼻水、くしゃみ、嘔吐、下痢、痙攣
犬ジステンパーウィルスに感染して発症します。発症すれば致死率が高い感染症の一方、ワクチンの接種で予防できる病気でもあります。

 

● 中毒
症状―嘔吐、下痢、ふらつく、痙攣、泡を吹く、大量のよだれ、呼吸困難など
食べ物はもちろん、自宅で使うことが多い殺虫剤、洗剤など薬品類を口にする場合もあります。食べ物では玉ねぎ、チョコレートが代表的です。こういったものは犬が口にしないよう、飼い主が気を付けることが予防に繋がります。

 

● 低血糖症
症状―ぐったりする、運動失調、下半身の麻痺、痙攣発作など
血糖値が何らかの理由で下がったときに起きます。飼っている犬がまだ子犬なら、この可能性も視野に入れておいた方がよいです。成犬の場合は何らかの病気が考えられます。

 

● てんかん
症状―急に倒れる、全身または体の一部が痙攣する、意識がなくなる、失禁、泡を吹く
突然起こりますが、30秒から1分くらいで収まります。長く続くようなら、病院へ連絡しましょう。

 

てんかんの発作は起きたら、飼い主は落ち着いて対処し、犬がさらなるパニックを起こさないようにすること、症状によっては大きくのけぞったりするので周囲を片付けること、どんな症状がでたか病院で説明できるよう目を離さないことが必要です。

 

嘔吐がある場合は、気管に詰まらないように気をつけてください。

 

● 脳腫瘍
症状―摂食障害、性格や目、首の傾き、顔の筋肉がこれまでと違う、後ろ足がふらつく、まっすぐ歩けないなど
脳にできる腫瘍で、腫瘍がある部位によって症状が違います。病院で詳しい検査が必要です。

 

その他にも胃拡張や胃捻転(症状―腹部が大きく膨れる、息が荒い、大量のよだれ)。子宮蓄膿症(症状―息が荒くなる)、心臓疾患(症状―体のむくみ、食欲低下など)白い体毛の小型犬(マルチーズなど)で稀に見られるホワイト・シェイカー・ドッグ・シンドローム(体が震えるのみ)といった病気の可能性もあります。

シニア犬の場合

人間同様犬も年齢を重ねると、若い頃とは違う原因で震える場合も出てきます。

 

● 加齢によるもの
筋力が年齢と共に衰え、後ろ足が震えて上手く立てない場合があります。また分離不安傾向が強くなったり、メンタル面で不安が強くなることもあります。

 

● 尿毒症
症状―口臭、腹部にかたまりができる、体のむくみ、食欲不振、大量に水を飲み尿量が増えて色が薄くなる、下痢、嘔吐、痙攣など
腎臓機能の低下から尿を作ることができず、排せつできなくなった老廃物や毒素が全身に蓄積され体に悪影響を及ぼします。腎機能を元に戻すことはできませんが、早期に適切な治療を受ければ進行を遅らせることができます。

まとめ

犬を飼っていると楽しいこともたくさんありますが、ちょっとした異変にとまどうこともしばしばあります。言葉を話すことができないので、どうしたのかと悩みも尽きません。

 

まずは、普段から愛犬の様子をよく観察しておきましょう。そしていつもと違うと思ったら、慌てず落ち着いて、そして迅速に行動することが早期発見、適切な治療に繋がります。かかりつけの病院を作っておくのも一つの手です。愛犬の性格や特徴、持病を知ってもらっているので、何かあっても安心して病院にかかることができます。

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