愛犬の教育の第1歩、トイレトレーニング成功で自信を!
愛犬のトイレトレーニング事情は、誰もが1度は頭を抱える問題です。
愛犬がいつまでたってもトイレを覚えない。他の、お手やおすわりのしつけはできるのに、トイレだけを失敗し続ける、という方もいるでしょう。しかし、わんちゃんを責めてはいけません。トイレトレーニングに成功するか否かは、飼い主側のしつけの方法に掛かっています。
トイレトレーニングの開始時期
トイレのしつけは生後何ヶ月くらいから教えたらいいの、という疑問の声をよく耳にします。生後6ヵ月くらいから、と本に書いてあることもありますが…いったいいつから始めればいいのか、答えは、今すぐ!です。
昨日ペットショップから迎えたなら今日から始めましょう。1歳が成犬だから、そこから徐々に、なんて甘く考えてはいけません。もう3歳になってしまったけれど、まだ覚えないから、もう無理かもしれない?そんなことはありません。
なぜ失敗しちゃうんだろう
人間の赤ちゃんが最初はおしめの中へ、おしめが取れてもおもらしの失敗をしながら、トイレができるようになるように、犬のトイレの場所が決まっている、というルールを教えてあげなければ、トイレを成功できません。
また、トイレトレーニングに関しては、わんちゃんがある日突然、できていたトイレを失敗するようになってしまった、という悩みはよくあることです。
原因にも様々あるでしょう。
例えば、子犬の時はゲージの中のトイレの場所でできていたけれど、成犬になってゲージの中で上手にできなくなった。それは、子犬期に比べ成犬期になって、室内でも行動範囲が広がった、体が大きくなったことで、ゲージに入ると寝床とトイレが近く感じられ、ゲージ内でトイレが嫌になった、ということもあるでしょう。
また、トイレは成功していたのに、9歳を過ぎた頃から失敗が目立つようになった、というならば、それは愛犬が老犬期に近付いたせいもあるかもしれません。小型犬と大型犬ではまた変わってきますが、犬の一生は15年から18年ほどです。9歳からはシニアとなります。今まで出来ていたことができなくなることも少なくありません。
トイレトレーニングの方法
トイレトレーニングをはじめるなら、まず決めなければならないことがあります。それは、「トイレの場所」です。
室内であっても、毎日散歩に連れていくなら、トイレは外で散歩の時にだけ、としつけることも可能です。お庭のあるお家なら、家の中ではしない、野外に出た時にだけ、としつけることも可能でしょう。
このようにお外でだけトイレをさせるようにしつけたいのならば、朝起きてから、食後の際には外に連れ出し、トイレをすませてから室内に入れる、という習慣をつけることからスタートとなります。
一般に、わんちゃんは眠りから覚めたあと、食事のあとにトイレをしますので、そのタイミングでトイレの環境へわんちゃんを連れ出すことです。元来わんちゃんはデリケートな生き物ですので、緊張しているとトイレができない子もいる程です。
つまり、その習性を利用して、いつもトイレしているお庭や、散歩時が、トイレをリラックスして行えるタイミングであることを、わんちゃんの本能に教えてあげることなんです。
次に室内でトイレの場所を確保し、そこだけでさせたい場合です。おすすめは、しつけを始める時はサークルやゲージなど、囲いのある中にトイレを用意することです。
起床後、食後に、床を臭う、くるくるまわりだす、そんな仕草を始めたらトイレが近い証拠です。わんちゃんを囲いの中へ連れていきましょう。そして、わんちゃんがおしっこやうんちをし終わるまで、掛け声を掛けてあげます。「ワンツー、ワンツー」でも、「いちに、いちに」でもなんでも構いません。
コツは、掛け声を統一することです。毎回掛け声が違ったり、掛け声をかける人によって掛け声の内容が違うと、意味がありません。この掛け声が聞こえたら、うんちやおしっこをする、しているときは、いつもこの場所だなぁ、この場所で掛け声の時にすると、褒めてもらえるなぁ、わんちゃんがそうわかるようになれば、トイレトレーニングの第1歩が成功です。
目を話した隙に違うところでおしっこをした場合、叱ると逆効果です。わんちゃんは、3秒ルールです。失敗したのがいつかもわからないのに叱られては、わんちゃんはなんで叱られたのかわからず疑問なだけです。
また、叱られたことに対して、おしっこやうんちをしたことがいけないことだったんだ、と解釈する子もいます。そんな子はトイレをしなくなることもありますので、トイレトレーニングは褒めて教えると覚えましょう。
おしっこに失敗したら、そのおしっこは、トイレシートにしみ込ませて、本来のトイレの場所にそのシートを置いておきます。そして失敗した場所は臭いが一切しないように、きれいに掃除します。すると、トイレシートに染み込んだ臭いに誘われて、トイレの場所を理解する手助けになります。
夜や留守番中のトイレトレーニング
夜はトイレをさせないしつけをするのが良いでしょう。
夜の間トイレを我慢させても、膀胱炎になるような心配はありません。犬は本来寝床のそばでトイレをすることに抵抗がある動物です。寝床はやや小さめのハウスを用意し、そこで寝かせてあげましょう。間違ってもトイレと寝床を一緒にしてはいけません。
お留守番中は、ゲージの中で過ごさせる、その場合、広いゲージやサークルを用意する必要があります。片側にトイレを、片側には柔らかく寝心地のいいベッドなどを用意します。
先程もお伝えしたとおり、犬は寝床を汚したがらない動物です。またトイレトレーニングの際に、トイレの下に台を置くなどしてトイレの高さやトイレを踏んだ感触を犬にとってわかりやすくしてしてあげることも効果的です。ここからトイレ、ここからはトイレじゃない、が分かれば上達は早いでしょう。
それでもトイレが覚えられないときはニオイによるマーキング法を参考にしてみてください。
90%以上のわんちゃんがトイレを覚えた方法をさらに詳しく解説しています。
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