現役ペットショップ販売員が教える犬の選び方

現役ペットショップ販売員が教える犬の選び方
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ペットショップ販売員が語る、犬を買うならすべき3つのポイント!

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ペットショップで新しい家族を迎えようと考えているなら、一緒に長く幸せに暮らせる子を見つけたいですよね。

 

ペットショップで小さな家族を見つけ出す時、これだけは聞いた方が良いというポイントをショップ販売員として紹介します。

 

3つのポイントを押さえておけば、信頼のできる店員さんを見抜くことができ、新しい家族に迎える本当に「良い」犬を教えてもらうことができ、家に連れ帰ってからも不安なく育てていく事ができます。

良いペットショップを選ぼう

 

ペットショップには、良いペットショップと悪いペットショップがあります。見分けるポイントは、店内に店員が十分な時間いるかで判別できます。

 

ペットショップは、普通の販売とは違い、命のある生き物を商品として扱っています。店内に店員が少ない店舗は犬や猫達をしっかり管理できてない証拠になります。

 

例えば、店内の気温は人肌で常にチェックしています。ペットショップにいる幼い犬や猫は、ちょっとした気温の変化も体調に異変をきたす原因となります。

 

店員は常に温度管理を徹底しています。

 

また、ペットショップには子供や学生も多く集まります。よく、ペットショップで走り回ったり、犬や猫のガラスをバンバンと叩く子供や、スマートフォンでガラス越しに写真を撮る学生を見かけたことはありませんか?

 

小さな犬や猫にとって、大きな音や急な光は、体に不調を与えるほどのストレスになるのです。

 

このような、犬や猫に悪い影響を与える要因に気づくことが出来るのは、店内で作業をし、その要因が発生していないかに気を配る店員がいてこそなのです。

 

良い子がいたら、欠点の確認を必ずしよう

 

ペットショップで扱われる犬や猫は、標準から外れている部分がある場合、欠点があるといわれます。

 

例えば、ブラックの毛色で血統書が出ているけれど、足の先に靴下を履いているような白色の毛が混じっている場合、ミスカラーという欠点になります。純粋な黒色ではないということです。

 

ドッグショーなどに犬を出す人からすると、大きな問題となりますが、一般家庭で飼われる場合は、愛嬌ということになるでしょう。

 

ほかにも、顎が出て下の口が受け皿になっている状態の噛み合わせをアンダー、その逆をオーバーといい、トイプードルやチワワのようにアンダーやオーバーが通常の噛み合わせではない場合も欠点となります。

 

しかし、食事に影響するほどの噛み合わせの異常のある子はまず店には入荷しませんので、こちらも愛嬌ということになります。

 

このように欠点については、ミスカラーや噛み合わせのような愛嬌ともいえるものがある以外に以下のような先天性の病気も含まれます。

 

犬の鼠径ヘルニアや臍ヘルニア(出べそ)、パテラ(膝蓋骨脱臼症)、ペコ(泉門開口)です。

 

これらの欠点は生後間もない場合は存在していても成長に伴って改善される場合があります。

 

問題点は、現時点では病気で将来過ごすのに問題のない欠点を、お客さんに伝えないペットショップがあるというこです。

 

まさか病気があることを店員が客に伝えないことがあるはずがない、と思うかもしれませんが、状態が酷くない場合は伝えないで売る店員はかなり多いと言えます。

 

もちろん全ての欠点が大人になって改善されるとは限りません。

 

小さいうちに手術をして防げる場合、その費用分を生体代金から引くのは、病気のある子を愛してくれる家族に対するペットショップの義務でもあります。

 

欠点を伝えないペットショップには2つの理由があります。

 

一つは、売り逃しを恐れて欠点を告げない、もしくはお客さんが聞かなかったから言わなかった、というペットショップ都合の理由です。

 

もう一つは、あえて告げないことで、ペット保険に加入しやすくし、将来の通院費に保険を使えるようにしてあげたいと考えるおせっかいタイプの理由です。

 

保険には、購入と同時のタイミングに入る保険があり、費用も安いためペットショップ善意として考えている店員が多いです。

 

病気があると保険に入れないケースがあるため、あえて健康だと伝えて購入してもらいます。

 

しかし、本当に良いペットショップは抱っこの段階ですべての欠点を伝えてくれます。

 

良いところも悪いところも伝え、「それでもこの子を連れて帰ってくれますか?」と聞く店員は信頼できる店員さんですね。

 

もし、良い子に巡り合い、家族にしたいと思ったら、一度店員に「この子の欠点はありますか?」と確認することが大切です。

連れて帰る前に、家に帰っても困らない状態か確認しよう

 

ペットショップにいる子犬は、購入後すぐに「家庭犬」にはなれません。

 

近所や友人の家で見る元気に遊ぶ犬や、お利口にご飯を食べて、トイレも決められた場所でする姿を想像するなら、現実は少し違います。

 

生まれたばかりの子犬は、感染症に弱くすでに寄生虫などに感染しているケースもあります。

 

実際にペットショップにいる多くの子犬たちは、なんらかの問題を抱えているケースの方が多いようです。

 

例えば寄生虫に感染していたり、そうでなくともストレスで便が緩い子もいます。

 

連れて帰ってから、下痢が続いたらどうでしょう。

 

病院で薬をもらい、小さな注射器でお口の中へ薬を流し込み、お尻がただれないようにケアをしてあげる必要があります。

 

家族もわんちゃんも、ストレスや不安で参ってしまいますね。

 

また、犬は当たり前の用意ご飯を食べると思われがちですが、食事を口に入れることを怖がる子や、食事に興味を持てず自立して食事をしようとしない子がいます。

 

生後半年以上の健康の子犬なら、1日ご飯を食べられなくても問題ありませんが、生後数か月の子犬にとって、食事が1回でも抜けると死んでしまうこともあります。

 

夜ごはんをしっかり食べさせられなかった、明日の朝こそしっかり食べてもらおう、そう思って翌朝子犬を見ると、低血糖で昏睡状態になっていた、なんてこともあるのです。

 

良い子を見つけて、家族に迎えると決めても、慌てて連れて帰らず、「便の調子は安定していますか?」「この子は自分でご飯をしっかり食べますか?」と確認してみてください。

 

もし、答えがノーなら、ペットショップで改善するまで見てもらいましょう。

 

ご飯のトレーニングをしてもらい、食べられるようになってから連れて帰るよう交渉することも可能です。

 

愛情の入口、家庭の玄関をくぐったら、楽しい思い出や笑える生活でスタートできるように、ペットショップの卒業のタイミングをしっかり探ることが大切です。

 

まとめ

ペットショップで新しく家族を迎えたいと思ったら、

  1. 店員が店内で客も生体もちゃんと見ているペットショップを選ぶ
  2. 抱っこをしたら、「欠点はあるか」と確認する。
  3. 連れて帰る前に、「便の調子と自立して食事できるか」を確認する。

の3つを必ず押さえて、新しい家族との良いスタートをしてくださいね。


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