愛犬の咳が意味するSOS 原因と対処法

愛犬の咳が意味するSOS 原因と対処法
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あなたの愛犬は大丈夫?わんちゃんの咳が意味するSOSを知ろう!

犬,悩み,咳

犬が咳をしたら、何を原因に思い浮かべますか?人間なら、風邪、でしょうか。愛犬の咳は実は飼い主さんに危急的な対処を求めるSOSを意味しています。


咳が出る疑わしい3つの原因はこれ

@ストレスが原因

ペットショップから迎えたばかりの子犬に多いケネルコフも、ストレスによる免疫力低下が大きな原因と言われています。いわゆる急性の気管支炎のようなものになります。

 

環境の変化など、心因で咳をすることは、実はわんちゃんにはよくあることなんです。

 

普段は元気いっぱいに過ごしている、食欲もある、便の調子もいい、だけどたまに咳をしている、それならケネルコフを疑ってもいいかもしれません。

 

この場合は、病院に行って、咳止めの注射を打ってもらったり、薬を処方してもらいます。また、家ではしっかり栄養をとらせ、半日以上の睡眠を必要とする子犬の場合は、安心して寝ることのできる環境を整えてあげ、あまり構い過ぎないように、しっかり休ませてあげます。

 

早ければ1週間、長くかかっても1ヵ月半ほどで咳が改善されていくでしょう。

 

Aアレルギーが原因

咳のほかに、くしゃみをしていたり、涙が常に流れていたり、鼻水が出ているならば、何らかのアレルギー症状を起こしている可能性があります。

 

犬のアレルギーを引き起こすものは様々で、ホコリ、花粉、食べ物といった、人間がアレルギーを引き起こす際のアレルゲンにもなるものから、煙草の煙といった、日々の生活の中の思わぬものがきっかけとなっている場合があります。

 

わんちゃんが「特定の場所」へ行くと咳をしている、とか、「特定の食べ物」を食べると咳をする、といったことがないか、よく観察してみましょう。

 

アレルゲンを特定し、わんちゃんの傍から取り除くことが咳の止め方の最善方法となっていきます。ただし、素人判断は禁物です。しっかり獣医師からのアドバイスも受けましょう。

 

Bいわゆる風邪である

咳と言ったらまず出てくるのが、風邪、という病名ではないでしょうか。咳のほかに、黄色の鼻水をしていたら、風邪、すなわち、ウイルス性の感染症が原因と考えられます。

 

ウイルス性感染症として有名なものに、犬ジステンパーという病気があります。気候の変化やストレスが体調不良に重なって、免疫力が急激に低下をすると、ワクチン接種をうけて予防をしていても、この病気にかかってしまうことがあります。

 

また、感染症という観点から言えば、回虫という小腸に寄生する寄生虫感染も、免疫力の低下で咳といった症状が現れる場合があります。寄生虫感染の場合は、便の調子が悪くなる、という特徴もあります。

 

動物病院で検査を受け、適切な治療を受けさせてあげましょう。

愛犬が小型犬なら、こんな病気で咳をしている可能性も

@気管虚脱

小型犬は、中型犬・大型犬に比べて、体が小さい分体の中の各部位も作りが小さくなっています。気管虚脱という病気は、気管がもともと狭い子が起こしやすいと言われています。もちろん、小型犬だからと言って必ず気管虚脱になるわけではありませんので、ご安心くださいね。

 

気管虚脱でする咳は、「ガーガー」という鳴き声のような咳を発作的に起こすという特徴があります。些細な運動でこの咳が止まらなくなる子もいれば、嬉しすぎて興奮したときなどに症状が起こりやす子もいると言われています。

 

気管虚脱と診断されても、頓服薬を処方されて症状が出た日にだけ飲ませるだけでうまく病気と付き合っていける場合もありますが、重症化すると、頻繁に呼吸困難に陥るようになり、命にもかかわってくることがあります。病院で早期に対策を取り、症状が悪化していくのを防いであげましょう。

 

A気管支炎

気管虚脱は、もともと気管のせまい小型犬がかかりやすい性質の病気でしたが、何かがきっかけで起こるというよりは、起こるべくして起こる、というものでした。

 

それに対して慢性の気管支炎は、「ウイルス性の感染症にかかってしまい、治療が遅れてしまった」、「誤飲をしてしまい、そのせいで気管支を傷つけてしまった」、ということが原因で気管支が炎症を起こして咳をしてしまう、それも咳が2カ月以上改善されない状態のことを言い、ある程度は防いであげることも可能な病気と考えられます。

 

気管支炎にかかってしまうと、運動後に、まるで嘔吐しているかのような体勢で、発作を起こしたように咳をするようになります。

 

慢性的に気管支が炎症を起こした状態になると、当然わんちゃんの免疫力も低下した状態が続きますので、気管支炎による免疫力の低下が原因で、思わぬ病気を併発してしまうこともあります。

 

炎症を抑えるための適切な治療を受けさせてあげる必要がありますので、気になったらたかが咳とは考えず、動物病院で受診をしましょう。

こんな咳症状があったら心臓の病気かも!咳を引き起こす危険な病気

@心臓の機能が低下している!

「わんちゃんが咳をしているんです」、といえば今までのような病気を疑いますが、咳の「仕方」や咳をしている「時間帯」が特徴的ならば、しっかりそれを獣医師へ伝えることが重要になってきます。

 

「むせる」ような咳を、いつも「夜」や「明け方」にしているならば、もしかしたらその咳の原因は、心臓の機能が低下していることを意味しているのかもしれません。

 

心臓の機能低下によって咳を引き起こしている場合、咳のほかにも、急に失神をしてしまったり、好きだった散歩を嫌がるようになる、あまり動きたがらなくなるなどの症状が現れると言われています。

 

これらの症状は、心臓の機能が低下したせいで、わんちゃんの肺の中に水がたまってしまっており、わんちゃんが呼吸しづらくなっているせいで引き起こされています。

 

夜や明け方は、わんちゃんの体も休息の状態に入っています。日中の体全体が目覚めている時よりも、肺が活動の落ちた状態にありますので、日中以上にうまく呼吸ができず、夜や明け方に目立って咳をするようになるのです。また、呼吸がつらいため、運動を嫌がり、血中の酸素濃度が低下して失神してしまいます。

 

A心臓肥大を起こしている!

わんちゃんの睡眠時の「いびき」と「咳」をセットで目にする機会が増えたなら、わんちゃんの心臓肥大を疑います。

 

わんちゃんに、人間の食べ物を与えたりしていませんか?

 

欲しがってクンクン鳴くから少しだけ…その少しの積み重ねが、わんちゃんにとっての命取りになるんです。

 

塩分を接種する量があまりにも多いと、太ってしまうだけでなく、心臓が肥大化し、結果気管を圧迫することにつながってしまうって、ご存知でしたか?

 

実は、わんちゃんが老衰以外で亡くなってしまう、死因となる病気を3つ挙げるとき、心臓の病気が挙げられるほど、わんちゃんと心臓の病気は実はとても近い距離にあります。

 

もちろん生まれ持っての体質で心臓肥大を起こしやすいわんちゃんもいますが、食生活をきをつけてあげるだけで防いであげることが可能な場合もあるんです。

 

ご飯が大好きだから、ついつい人間の食べ物をあげた、それがきっかけで大好きなご飯を食べられない、食欲不振を起こしてしまうのはつらいですよね。

 

また、この病は、わんちゃんにつらい痛みを与えます。

 

普段吠えたり鳴いたりすることの少ないわんちゃんが、痛みのために急に「キャンキャン!」と泣き叫んだ、という話は稀ではありません。

 

心臓肥大による咳だと判明したら、少しでもわんちゃんの苦痛を和らげるために、お薬で様々な手段を講じてあげることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

愛犬の咳の裏に隠れた病気や、咳を引き起こす原因を正しく理解して、わんちゃんの咳に対して、もしもの時に正しい対応ができるよう、そして、わんちゃんの咳を見過ごさないよう、日々お世話をすることが大切です。

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