犬の車酔い、原因と対策は?

犬の車酔い、原因と対策は?
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愛犬が車酔いする原因は?

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飼い主は、車に乗る際、どこへ行くのか、何をするのか、どれくらいの時間がかかるのか、これらを理解しています。

 

したがって、自分の行動パターンを認識していますから、そのための心の準備もできています。

 

しかし、車に一緒に乗る愛犬は、それらが理解できていませんから、不安、緊張、恐怖、興奮のいずれかの状態になっているわけです。

 

そのような精神状態にある中で、車という密閉された空間に入れられ、エンジン音や振動が、いつ終わるとも知れず続くわけですから、どのような犬であれ、車に酔ってしまい、気持ちが悪くなったり、吐きたくなったりするのも当然といえます。


愛犬が車酔いしたときの症状

犬が車に酔うと、「落ち着きがなくなる」「そわそわする」「きょろきょろする」「心細げに鳴く」「吠える」といった症状になり、さらに、悪化しますと、「しきりにあくびをする」「震える」「よだれをたらす」「呼吸が荒くなる」「吐く」などの症状が現れます。

 

では、愛犬が車酔いするのを防止することはできるのでしょうか。飼い主の悩みを解決するための対処や克服の方法について考えてみましょう。

車内の臭いを取り除きましょう

犬の嗅覚は、人と比較にならないほど敏感で、人の数千から数万倍も鼻が利くと言われています。

 

ですから、人が考える以上に、犬は車内の臭いに神経質で、ちょっとした臭いでも不快に感じるものです。

 

たばこや香水、食べ物であっても、犬にとっては、その例外ではありません。車内の芳香剤や新車の革シートの臭いでさえも、犬には強い刺激臭ということになります。

 

まして、クーラーのかび臭さ、ガソリンや排ガスの臭いは、犬を一層不快にさせます。よって、飼い主としては、愛犬を車に乗せる前に、まず、車内の空気はどうか、嫌な臭いの元になるものはないかをチェックする必要があります。

 

そして、乗車してからも、車内でたばこを吸うことや臭いの強い食べ物を食べることは控えるようにしたいものです。

 

愛犬と快適なドライブをするためには、臭いの元を取り除かなければなりません。最近では、芳香族化合物の一つである「ヒノキチノール」などの体に優しい天然成分の臭い分解スプレーも販売されていますから、そうしたものを噴霧して、臭いを元から分解するようにしましょう。

愛犬を車に慣れさせましょう

犬が車酔いを引き起こすのは、ドライブが特別なものであるため、精神的なストレスになってしまうからと考えられます。

 

犬にとっても、車の中をいつもの日常的なスペース、むしろ楽しい場所にしてしまえばいいわけです。

 

そのためには、子犬のころから、車に乗ることが生活行動の一部であることを体に覚えさせることです。

 

子犬の体験として多いのは、動物病院への送り迎えのドライブです。犬にとっては、車に乗ることと、いやな動物病院へ行くこととを結び付けてしまうことになります。

 

子犬のうちに、動物病院に行く場合だけでなく、折に触れて車で連れ出すようにし、しかも、長距離のドライブは避け、短距離を心がけていけば、犬は次第に車にも慣れ、車酔いしなくなるはずです。

 

車に乗ることと、いやな動物病院へ行くこととを結び付けて感じてしまうことも、なくなるでしょう。

 

そして、長距離のドライブをするときも、頻繁に休憩時間を取って車外に連れ出し、排泄させたり、遊んであげたりといった気分転換をはかってあげることが大切です。そうすれば、愛犬に「ドライブは飼い主と一緒にいれて、とても楽しいもの」と思ってもらうことにもつながります。

愛犬をリラックスさせるようにしましょう

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できれば、子犬のときから、一緒に車に乗り込み、一緒に寝たり、撫でてあげたり、ツボを刺激したりして、愛犬とのんびりとした時間を過ごすことも、愛犬を車でリラックスできる気持ちにさせることにつながります。

 

犬のツボは

  1. 眉間から鼻にかけての凸凹がある部分
  2. 脇の下と後ろ足の付け根
  3. 耳の後ろから背中[この場合は、耳の後ろをマッサージしてあげた後、耳の後ろの血流を背中に流してあげるようにします]
  4. 顎の下

になっていますので、優しくマッサージしてあげましょう。

 

犬の平衡感覚は、人と比べて非常に優れていますので、車の振動や揺れには敏感です。

 

そこで、愛犬に対する車の振動や揺れを軽減するため、日ごろから、愛犬をケージに入れて飼育している場合であれば、車で移動中も、ケージに入れておくことも考えられます。その方が、愛犬も安心ですし、リラックスできるともいえます。

 

それが難しい場合には、誰かが抱っこするか、あやしながら、話しかけてあげることです。また、運転中、愛犬の鼻先が出るくらいに窓を開け、新鮮な空気が入ってくるようにすれば、気分転換にもなり、愛犬の気持ちが悪くなるのを防止することもできます。

 

ただ、この場合、愛犬の頭が窓から外に出ないように注意しましょう。愛犬の頭が何かと接触しないとも限りませんし、狭い道であれば、その目に危険物が入ってしまう可能性もありますし、また、外へ飛び出してしまう場合もないとはいえないからです。

 

さらに、車内では、子犬の時から愛犬をペットキャリーの中でおとなしくさせるようにし、慣らせておくとことも一つの対処方法といえます。愛犬も、狭い中にいることで、カーブのときも体の揺れが少なくなり、酔わなくなる効果があります。

 

飼い主としても、車の運転はやさしく、発進、停止のときも、急な操作はせず、なるべく衝撃のないように心がけましょう。愛犬も、このような飼い主の運転であれば、車に乗ることに安心し、リラックスできるものです。なお、ペパーミントやジンジャーの香りのするアロマスプレーを噴霧して、愛犬の気持ちをリラックスさせることもできます。

 

また、普段、愛犬が愛用しているグッズを持ち込むのも、愛犬の気持ちを安心させ、リラックスさせることにつながります。


まとめ(愛犬を車酔いから守る)

  1. 車内の臭いを取り除く(犬は、たばこ、香水、食べ物や芳香剤など、刺激のある臭いに敏感です)。
  2. 車に慣れさせる(子犬の時から折に触れて車に乗せ、徐々に車に慣れさせて、車に乗ることが楽しいと思わせる)。
  3. 食事と体調を考える(お腹いっぱいだと、車酔いが助長されるので、食事の量を控えるとともに、ドライブと食事の間に時間を空ける。愛犬の体調の悪いときは、ドライブに連れ出さない)。
  4. 愛犬をリラックスさせる(飼い主は愛犬の身になって、愛犬をリラックスさせるように工夫・努力する)。

犬の車酔いを理解し、正しい対策をとって、愛犬と楽しいドライブをしましょう。

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