愛犬のしつけ「お座り」「お手」「伏せ」「待て」の教え方

愛犬のしつけ「お座り」「お手」「伏せ」「待て」の教え方

愛犬のしつけは根気と愛情!考え方を変えて賢く育てよう!

犬,しつけ,待て

犬の1歳は人間でいうと18歳に相当すると言われています。かわいいかわいい愛犬のしつけ、可愛がるだけで終わっていませんか?
しつけをしてあげることは、人間だけでなく、わんちゃんにとってもストレスの少ない生活を送る上で重要なカギとなります。


しつけはいつから始めたらいいの?

しつけって、いつからどんなことから始めたらいいの?と思っている飼い主さんは少なくないはず。答えは簡単です。お家にわんちゃんがやってきたその日から!生後何ヶ月になるまでしつけたらいけない、なんて決まりはありません。

 

しつけは日々のトレーニングの積み重ねで身に着けていくものです。飼い主さんがわんちゃんと触れ合う些細な時間に、トレーニングを組み込む習慣をつけましょう。

しつけの教え方

教え方がわからない、という飼い主さんに多いのが、闇雲に「お座り」「お手」「伏せ」「待て」と指示を出すパターンです。言葉でどんなに声高に叫んでも、言葉の意味がわからなければ、わんちゃんは行動には移せません。

 

わんちゃんにトレーニングをするときは、

 

@まず、行動させる。
Aその行動が良いことだと褒めて教える。
Bその行動に言葉を付ける(行動の最中に指示語を口にして聞かせる)

 

という順番です。

 

逆から初めて、いつまでたってもわんちゃんが指示をわかってくれない、お座りを覚えない、なんて言っている人は意外と多いようです。

 

わんちゃんが自然とその動作ができるように環境を整えてあげよう

「お座り」「お手」「待て」の一連の流れをわんちゃんに教える前に、目の前のわんちゃんを見て考えましょう。

 

たとえば、物音や臭いに敏感で、チャイムの音に吠える姿や、人間の食事を欲しがっていつもテーブルの下でうー、と唸る、そんな姿を見せるような敏感な性格の子に、食卓の近くやテレビのついた部屋でトレーニングをしようとしても、気が散ってわんちゃんが集中できるはずがありません。

 

静かな、わんちゃんの気が散るものが少ないところでトレーニングを始めましょう。

お座り、お手、そして待てへ

お座り

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まずはお座りから始めましょう。やり方は簡単です。いつも餌として与えているドッグフードを用意します。数粒ずつ手に取って、残りはわんちゃんの視界に入らないところにそっと置いておくのが良いでしょう。

 

まずは、手にわんちゃんの好きなフードを持っていることが分かるように、手の中にフードを軽く握りしめて、わんちゃんの鼻先へその握り拳をもっていきます。
 
鼻の利くわんちゃんですから、すぐにそこのおいしいものがあることに気づきます。それでは、その拳をわんちゃんの鼻の頭からわんちゃんのせなか、お尻の方へ向かって動かしていきます。

 

フードを追いかけたわんちゃんの頭があがって、のけぞって、トスン、としりもちをついたら、お座りの完成です。すぐにお座りできたね、えらいねぇ、と高い声で優しく褒めて、フードを与えてください。

 

この時、後ずさってなかなかしりもちをつかない子は、すぐ後ろを壁がある状況で行うと、後ずされないのでお座りまで持って行きやすいですよ。

 

この動作を繰り返しますが、次からはお尻が床につくタイミングをよく見て「お座り」と声をかけることも大切にしていきましょう。

 

繰り返すことで、お座りという言葉が、お尻を床に付ける動作であると、わんちゃんのなかでピンとくるときがやってきます。

 

お手

続いてお手です。

 

座っている状態で、今度はお手させたい手とは反対側の、わんちゃんの顔横辺りへ匂わせた拳を持ってきます。フードを食べようと体を捩ったわんちゃんの手がわずかでも床から離れたら、すかさずその手をキャッチして「お手」といい、高い声で優しく褒めてフードを与えます。

 

偶然手があがってこなければ、こちらから手をつかんで持ち上げ、「お手」という掛け声をきかせ、褒めてフードを与える、ということを進めるのでも構いません。

 

とにかく床から手を浮かせて飼い主の手の上へ置けば、褒められる、その時にお手と聞こえるし、どうやらこれは「お手」らしい、とピンとくるところまで続けてあげればよいのです。

 

続けているとある日突然、当たり前のようにお手を自分からしてくるので、びっくりするかもしれませんよ。時間と愛情をかけて教えてあげてください。

 

待て

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最後に、待てです。

 

お座りをさせた状態で飼い主さんだけ立ち上がってみましょう。一緒になって動こうとしたら、低い声で「待て」と言いましょう。待てに関しては根気が必要です。最初から何分間も待てないのはしかたありません。

 

わんちゃんも、食べたい!という欲求と、低い声で指示を出している飼い主の言いつけに従わないといけないという理性との間で、よだれを垂らして戦っているのですから。

 

立ち上がってもお座りでいられたら、しっかり目を見て、優しい高めの声で「よし」といい、フードを与えていつもより激しく大げさなくらいに、高い声でこれでもか!というほど褒めてあげてください。

 

立ち上がってもお座りできるようになったら、今度はわんちゃんから遠ざかってみます。後ろ足で一歩ずつ。時間をかけて、毎日少しずつ待ての時間をのばします。

指示だしのポイント

わんちゃんは賢いので、何をしたらいいことがあるか、本能的にちゃんと考えています。また、わんちゃんは本能で、高い声と低い声の意図を理解します。

 

高い声で褒め、低い声で叱る、ここにしっかり差をつけるだけで、わんちゃんへ飼い主の意図は伝わりやすくなります。

 

また、待てに関しても、待てば待つほど、あとでたくさん大好きな飼い主さんに褒めてもらえる、とわかれば、覚えも早くなります。褒めるときは心からの愛情で褒めてあげましょう。

 

また、わんちゃんの集中力は長くは続きません。1日30分程を目安に、わんちゃんが集中していられる時間にしっかり教えてあげて、賢い子に育ててあげましょう。

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