犬の食事は、タンパク質メインで高栄養に

犬の食事は、タンパク質メインで高栄養に
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犬と人で必要な栄養に違いはあるのか

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今や犬は家族同然の存在です。健康に長生きをと誰もが望んでいます。その為、より安心、安全で栄養バランスの整った食生活は?ドッグフードは?と試行錯誤していませんか?

 

人間と犬との必要栄養素の違いについて、基礎知識を身に着けておくと、これまでの漠然とした不安や疑問を解消する事が出来ます。

 

犬の平均寿命は今や10歳を超え、20歳近くまで長生きする小型犬も増えています。食生活を改善し、長寿を目指しましょう。

人間との一番の違いは「必要量」

愛犬の健康を考え食事には気を付けている、健康の為に手作り食にしているという声が増えています。

 

栄養素 ヒト
タンパク質 ヒトの4倍(1sあたり2~3g)  
脂質 脂質、飽和脂肪酸、n-6系脂肪酸、n-3系脂肪酸 コレステロール

脂質、飽和脂肪酸、n-6系脂肪酸、n-3系脂肪酸 コレステロール

炭水化物 授乳中を除き必須ではない 炭水化物、食物繊維
脂溶性ビタミン ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
水溶性ビタミン ナイアシン、ビタミンB6、 ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC(体内生成可能) ナイアシン、ビタミンB6、 ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC
ミネラル(多量) ナトリウム、カリウム、カルシウム(ヒトの20倍)、マグネシウム、リン ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン
ミネラル(微量) 鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン 鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン

実は、人間と犬との必須栄養素には大きな違いがありません。

 

人間も犬も「タンパク質」は一番の必須栄養素

ごく一般的な小型犬(体重3kg)の場合、一日の必要量は、6.3g〜7.5gです。この量を摂取するには、鶏モモ肉50g相当が目安です。

 

つまり体重が30kgほどの大型犬の場合、一日に必要な鶏肉の量は、500gにもなる計算です。

 

この量を毎日買い置きにするには、相当な手間と保管スペースが必要になります。

 

市販のドッグフードの場合、必須となるタンパク質量を摂取するためには、成分表示欄のタンパク質含有量が20〜30%の製品を選ぶと理想的です。

 

ビタミンC

人間は「ビタミンC」を体内で精製する事が出来ないので、常に食べ物から接取しなければなりません。

 

しかし、犬は、体内で精製する事が出来るので、野菜や果物などの食べ物から直接接取する必要はありません。

 

特に果物は多量の糖分を含む為、人間にとっての「わずかな量」が犬には肥満や糖尿病や虫歯の原因にもなります。

 

カルシウム

人間のカルシウム必要量は、一日当たり650mgです。

 

犬は20倍のカルシウムが必要量です。体重5sの犬に必要なカルシウム量は約1000rです。

 

この量を食事から接取するには、煮干し(カタクチイワシ、100gあたり2200mgのカルシウム含有量)を約50gが目安量です。

 

市販のドッグフードの場合、カルシウム含有量を成分表示で確認しましょう。不足している場合は、オヤツとして無塩、無添加の煮干しなどを与えると栄養バランスが整います。

 

水分

水も健康を維持する上で大切な栄養素です。人間の食べ物には、概ね70%ほどの水分が含まれています。その上、食事中の飲水もあり日々十分な水分を摂取しています。

 

しかし、市販されているドッグフードは品質を長期間保持する為に水分を10%以下に加工しています。

 

この為、ドッグフードは開封後でもカビが生え無いまま品質を保持出来ているのです。

 

しかし、この加工の弊害は犬が常に水分不足の状態になっているという事です。ドッグフードのパッケージに書かれた「給与方法」を確認すると、必ずドッグフードと「水」を与えるように記載されています。

 

これは、食事以外に常に置く飲み水とは別に食事に不足している水分を補うようにという意味です。

 

ドッグフードの加工段階で取り除いた水分を補う事で初めて栄養バランスの整った食事になるという事です。

 

しかし、実際には犬が十分な水分量を自ら接取する事はなく、常に体内は水分不足が続いています。その為、新陳代謝は低下し、血流の悪化によるアレルギーや人間の成人病と同様の健康トラブルを頻発しています。

犬は肉食性の強い雑食動物

犬の祖先であるオオカミは、ビタミンやミネラルを人間のように野菜そのものを摂取するのではなく、捕食した草食動物の内臓に残された未消化の草類から間接的に接取していました。

 

犬はオオカミから進化する過程で人間と共に生活をするようになり、餌を自ら捕食する事も無くなり、人間の食べ物の残り物を日々与えられる生活を送りました。

 

当然のことながら、人間の可食部位を与えられる事は少なく、肉ではなく骨や皮の部分、穀類、野菜なども多く含まれていました。

 

このような食生活を続けるうちに次第に犬はオオカミとは異なる食性を持つ動物へと進化し、犬は肉食性の強い雑食動物となりました。

 

その為、犬としての食性が確立された後も未加熱の穀類や生野菜などの消化吸収は内臓機能に負担が掛かり、十分に栄養素を吸収出来ていないとされています。

 

手作り食に野菜や穀類を加える時は、必ず加熱処理をし、消化吸収がよりスムーズに進むよう小さく刻む必要があります。

 

また、市販のドッグフードの中には、第一主原料が安価な穀類の製品が多数あります。このような製品は、慢性的なタンパク質不足を引き起こす上に、成分は未消化のまま排出されています。

 

ドッグフード原材料への先入観

今やペットショップの店頭には様々なドッグフードが並び、インターネット上には海外で評判の高いドッグフードが多数流通しています。

 

いずれの商品も愛犬の健康、嗜好性、栄養を考え作られていますが、一飼い主の立場からは、本当に「安心」「安全」に与え続ける事が出来る商品はどの商品なのかと判断に迷うところです。

 

飼い主の立場から考えると、家族同然の存在である愛犬のための食事に「安全」「安心」な素材が使用されている事は当然と考えます。

 

しかし、実際にはドッグフードに関して定められている法律上の義務は「原材料を全て表記する」という点のみです。

 

つまりは、「品質」に関する決まりが無いという事でもあります。

 

原材料に「鶏」と書かれていた場合、多くの飼い主は自身が日ごろ口にしている「鶏肉」を思い浮かべるでしょう。

 

しかし、ドッグフード市場における「鶏」とは「骨、皮、羽、鶏冠、内臓」など「鶏」に関する全てを意味しています。その上、品質に関する決まりもないので、人間の可食出来ないレベル、腐敗している鶏も該当します。

 

人間が過食できる部位は、加工品として市場に流通し、残った部分がドッグフードに加工されているのです。

 

この為、単に「鶏」と記載がされていても、愛犬が必ずしも「肉」を食べているという事ではないのです。

 

製品を選ぶ時は、成分表示、原材料表示から必要な栄養素が十分含まれているかを読み取る必要があります。

 

ただしタンパク質含有量だけで製品の栄養面を判断してはいけません。タンパク質には「動物性」と「植物性」があるからです。植物性タンパクの代表格は大豆です。

 

市販されているドッグフードの多くは、栄養基準を満たすために、安価な植物性タンパク質が多用されています。

 

愛犬の食事を選ぶ時は、動物性タンパク質が必要量配合されているかを判断基準としましょう。

 

まとめ

人間はより健康な生活をする為に、脂肪分の多い動物性タンパク質の摂取を控え、植物性タンパク質の摂取が理想的とされています。

 

しかし、犬はその逆で良質な動物性タンパクを日々、人間の4倍相当量接取し続ける必要があります。

 

愛犬の食事は、タンパク質、カルシウムなどの必須栄養素を必要量接取出来る様、心がけてあげましょう。


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