愛犬を感染症から守ろう!!予防接種の基礎知識

愛犬を感染症から守ろう!!予防接種の基礎知識
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予防接種の基本

犬,悩み,予防接種

そもそも犬の予防接種とは人間同様、様々な伝染病にかからないようにする為に接種します。

 

ただし人間は1度の接種で殆ど抗体が作られるのに対し、犬の場合は1度接種を受けても効果が持続する期間が約1年と言われており、定期的な接種が必要になります。

予防接種の主なものは、狂犬病と混合ワクチンの2種類です。

 

狂犬病の予防接種は、日本では狂犬病予防法という法律によって毎年1回の接種が義務づけられています。

 

その他の物は全て任意の接種になりますが、愛犬を病気から守るためにも定期的な混合ワクチンの接種をお勧めします。

 

混合ワクチンとは
1. ジステンバー
2. パルボウイルス感染症
3. アデノウイルスT型感染症 (伝染性肝炎)
4. アデノウイルスU型感染症 (犬伝染性咽頭気管炎)
5. パラインフルエンザ
6. コロナウイルス感染症
7. レプトスピラ病 (黄疸出血型)
8. レプトスピラ病 (カニコーラ型)
の8種類が主なものになります。

 

5種混合ワクチンだと、上記の上から5番まで
8種混合ワクチンだと、上記の上から8番まで
と、このようになります。

 

金額は、5種で5000〜7000円
     8種で6000〜10000円
と、ワクチンの種類が多くなるにつれて費用も掛かります。


接種のタイミング

子犬を迎えたら、生後90日頃に予防接種を受けさせるのがいいでしょう。

 

何故かと言いますと、子犬は生後間もないうちは母犬からもらった免疫で守られていますが、生後2〜3か月でこの免疫は消滅してしまいます。

 

免疫があるうちは病気にかかりにくくなっていますが、同時にワクチンの効果も得られないことがあります。ですので、免疫がなくなる生後90日(3か月)頃に1回目の接種を受けるのが一般的です。

 

もし、ペットショップなどからお迎えした子犬でしたら、親離れが早く免疫が不十分かもしれませんので、そういった場合は生後60日(2か月)で接種することもあります。
どのタイミングで接種するかは、獣医師の先生とよく話し合って決めて下さい。

 

1回目の接種から約4週間後に2回目の接種をします。なぜ2回目の接種が必要なのかというと、子犬によって母犬からの免疫が切れる時期に多少のばらつきがある為、もし1回目の時に免疫が残っていた時のことを考え2回、場合によっては3回と複数回の接種を行います。

 

獣医師によっては、初めは5種で副作用やアレルギーなどの様子を見て2回目に8種など色々ありますので、何種のワクチンを何回接種するかこちらもよく先生と話し合ってください。
ワクチン2回と初診料などで費用は2万円位です。

接種後に気を付けたいこと

予防接種の後に副作用で体調を崩す子もいますので、注意して見てあげてください。

 

副作用の主だったものは、
発熱-食欲不振-倦怠感

 

その後、蕁麻疹などのアレルギー症状
重度な症状になると、アナフィラキシーショックを起こし、死に至る可能性もあります。
食欲不振や下痢や嘔吐などの症状が出たら、すぐに動物病院に連絡して指示を仰いでください。

 

また、注射をうつ場所ですが殆どの場合は首の後ろです。

 

注射をした場所がジュクジュクしていたり固くなって腫れてきたりした場合も獣医師に相談してください。

 

副作用が出てしまうと次回からの接種に不安を感じると思いますが、飼い主と愛犬を守るためのワクチン接種です。

 

副作用に対する悩みも出てくるかもしれませんが、副作用を恐れて、病気に感染するリスクを負ったまま生活するよりは獣医師に相談し、適切な接種を行うことが望ましいと思います。

 

また、ワクチンを接種してから効果が得られるまでは10日前後かかります。その間はなるべく外に出さず、他の犬(ワクチン未接種の犬)との接触はなるべく避けて下さい。

 

お風呂も接種した当日は入れません。2〜3日様子を見るのがいいでしょう。予防接種後は激しい運動は避け、十分な休養と栄養のある食事を与えることで子犬のストレスを軽減してあげてください。

 

また、いつから散歩できるの?

 

なんて質問をよく耳にしますが、子犬の場合一般的に2回目の接種が終了して2週間程経てば、初めてお散歩が出来るようになります。一緒にお散歩するための大切な準備だと思って下さい。

成犬への接種

子犬への接種とは違い、成犬になってからの接種は免疫を付ける!!
と言うことよりも、低下してきた免疫力を元の状態まで高める。というのが目的です。

 

ですので、必ず1年に1回という訳ではありませんので愛犬の状態によって変えられてもいいと思います。

 

狂犬病の予防接種の時期と重なってしまった-体調が優れなくてなかなか出来なかった-生理中で受けられない。など色々あるかもしれませんが、心配いりません。
その子のタイミングで、ベストな状態の時に受けさせてあげてください。

 

また、フィラリア症というものがあります。フィラリアから犬を守るために | 予防・症状・治療のすべてでも紹介していますが、蚊に刺されることで感染する寄生虫疾患です。これに感染すると、肺動脈や心臓に寄生虫が寄生し最悪の場合死に至ることがあります。

 

成長途中の子犬の場合はスポット(滴下剤)を投与するか錠剤での予防が一般的ですが、成犬になると注射での予防ができるようになりますので、そちらの予定も含めて上手く重ならないように獣医師さんとスケジュールを組んでください。

高齢犬への接種

老犬になると、体力や抵抗力が低下してきます。その為、ワクチンを接種することによって体に大きな負担がかかる等のリスクが伴ってきます。

 

10歳位の年齢を目安に、獣医師と相談してワクチン接種を控えるなどの対応が必要になってくる場合もありますので気を付けてください。

 

まとめ

病気は人間同様かかってからどうするかではなく、かからないようにすることが一番大事です。

 

飼い主さんと愛犬の為にも、予防注射を忘れないでください。

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