災害から学ぶ犬のしつけ6箇条

災害から学ぶ犬のしつけ6箇条
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環境省が促す同行避難を行う

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同行避難とは、災害時にペットを連れて避難する事を指します。

 

東日本大震災時、ペットを家や庭に残し避難をしていた方がいました。

 

ペットを放置した行為により、逃げ出し、野生化し、人を襲うといった被害が問題視されていました。

 

その後に発生した熊本地震では、同行避難の徹底により野生化したペットが人を襲う事は殆ど無くなりました。

 

では、同行避難をする際、犬が少しでも冷静に避難が出来る方法をご紹介しましょう。


犬を飼い主の指示に従わせる為には、スキンシップが必須

当たり前の事ですが、犬が人間と同行避難をするには犬は人間の指示に従わなくてはいけません。

 

東日本大震災後、関西に移り住んだ女性は、「犬に勝手な行動を取られ、逃げ遅れたくない為に犬を置いて逃げてしまった。」と涙ながらに話していました。

 

その女性曰く、「普段からワガママを沢山聞いていた。」とご自身のしつけの甘さを後悔し、「2度と犬は飼えない。」と悲痛な胸の内を明かしてくれました。

 

災害の際、犬に必要となるのは「当たり前のしつけ」です。

 

犬に必要なしつけとは、「飼い主が呼べば来る」「待てが出来る」「指示を受ければハウスに入れる」など些細な事ばかりです。

 

これらの行動は、犬が飼い主を上司であると理解させる為であり、犬自身を守る為の手段です。

 

では、災害で急変する生活環境の変化に対応させる為の訓練はどのように行えばよいのでしょうか。

災害に備えた犬の訓練

避難所には様々な人がおり、限られた環境で過ごしていた犬にとってストレスです。

 

東日本大震災時、このストレスからパニック状態となり、逃げてしまい帰って来ない犬もいたと語る方もいます。

 

災害時、犬をパニック状態にさせない為には、生活環境の変化に対応できる様日頃から訓練する必要があります。

 

その訓練の1つとして、散歩が有効です。

 

「散歩の時間をずらす」「違うコースを歩く」「散歩へ行かない日を作る」など、日々の生活で多少のストレスを与えます。

 

また、引越しや模様替えなどによる変化も犬にとってはストレスになりますが、生活環境の変化に対応する力は身に付きます。

 

これは、食事に関しても似た事が言えます。

 

次項では、犬がどこでも食事が出来る様になる方法についてご紹介します。

災害に備えた犬の食事法

近年に起きた震災時、犬用の物資が乏しい為、犬の食事の調達に多くの飼い主さんが苦戦しました。

 

また、「自宅にドッグフードを取りに行く」「支援者からの物資」などにより、実際に犬の食事が手に入っても、食事を選り好みする」「いつもと違う場所で食事ができない」などの理由からまったく食べない犬もいたそうです。

 

非常事態でも食事が出来る犬にする為には、「1食抜く」「食事の時間を変える」「ドッグカフェで食事をさせる」など、日頃から食事の与え方に変化を持たせる事が有効です。

 

食事が食べられないと、ストレスから粗相をしてしまう犬もいます。

 

では災害時のトイレはどうでしょうか。

避難所の犬のトイレ

犬を飼育している避難者であれば誰にでも起り得るトラブルに、「犬専用の避難所が臭い」「避難所におしっこをした」など、犬の糞尿が挙げられます。

 

避ける為には、トイレは指示された場所とタイミングで行う様しつける事です。

 

犬がトイレをする度に、優しい声で「トイレ」と言えば、犬は「トイレ=排泄」と理解し、トイレを指示した際に排泄をする様になります。

 

普段からトイレをきちんとできる犬やメス犬であれば、比較的スムーズに習得できます。

 

しかし、去勢手術をしていないオス犬はマーキングをします。

 

マーキングは周囲への迷惑となりトラブルになる事もある為、手術を検討してみては如何でしょうか。

 

去勢手術に関しては犬の不妊手術を成功させるための知識7選をご参考ください。

 

次項では、階段での移動についてご紹介します。

会談の上り下りを習得させる

階段の上り下りは災害時、逃げる為には必要な手段です。

 

これは東日本大震災時のお話です。

 

飼い主さんが留守中、自宅を津波が襲ったそうです。

 

1階では犬が飼育されており、普段から2階へ行く事はまず無かったそうです。

 

しかし、浸水を恐れ犬は階段を使い自力で2階まで上がり生き延びた、と報告されています。

 

この犬が、1匹きりで避難しても、パニック状態にならなかったのは、普段から1匹きりで行動する場面があったからです。

 

次項では、1匹きりで行動できる犬の育て方についてご紹介します。

避難所生活が出来る犬は、飼い主と離れて過ごせる犬

避難所には、「犬を苦手とする方」「アレルギーを抱えた方」など、様々な人がいる為、犬と人間が同じ避難所で生活を送る事はまずできません。

 

その為、避難所生活を送る際、犬は「別室」や「屋外のクレート」で過ごします。

 

避難所生活は、飼い主と常に生活を共にしている犬にとって過剰なストレスです。

 

このストレスにより、「威嚇」「噛む」「吠える」など、人間にしてはいけない行動を取ってしまう事もあります。

 

東日本大震災時、「犬が吠え続けて煩い。」との指摘が多数上がり、その犬を飼育していた一家は避難所に居ずらくなり、犬と共に車内で生活を送る事になったというお話もあります。

 

災害に備えておくのであれば、「別室で寝かす」「ペットホテルに預ける」「ケージで数時間過ごさせる」「色んな場所に連れて行く」など様々なシュチュエーションで犬に生活をさせ、場慣れをさせておく事が大切です。

 

ペットホテルの中でも特におすすめは広いお部屋、広いドッグラン ワンちゃん専用リゾートホテルです。ドッグランなども完備し犬のストレス耐性をUPさせるのに一役かってくれますよ。

まとめ

飼い主は、犬が人間社会で暮らしている事を忘れてはいけません。今回紹介した行動が出来ない為に、愛犬を失った方もいます。

 

人間の指示に従う事が、人間社会で犬が快適に過ごす手段ではないでしょうか。

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