室内犬を飼うならば気を付けていたい4つのポイント

室内犬を飼うならば気を付けていたい4つのポイント
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室内犬の注意ポイント

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室内で犬を飼う人の多くが、犬をペットではなく家族と考え、買ったのではなく迎えたと考えます。

 

愛犬は、室内で飼われ、日々の暮らしの中で人間との距離が近くなればなるほど、単なる犬ではなくなりますよね。

 

しかし一方で、彼らが人間ではなく犬であるという意識が薄れる危険性をもはらんでいます。

 

今回は、室内犬を飼う気を付けたいポイントを4つご紹介いたします。


1人部屋を用意してハウスの場所は用意してあげよう

室内で犬を飼うと、ついつい人間と同じように好きに過ごさせてしまいがちです。もちろんそれは悪いことではありません。

 

飼い主さんによっては、サークルの中で過ごさせて、目の届くときだけ部屋に離すという飼い方や、見ていない時も見ている時も、放し飼いで好きにさせているという飼い方の家庭もありますし、どちらも間違っているわけではありません。

 

ただし、わんちゃんは人間ではないことを考えれば、犬が食べれば中毒を起こすチョコレートや玉ねぎを使った料理の残りものなどにも手が届いてしまうこと、目を離している時に電気のコードをかじって事故に合う、なんてこともあり得ないことではありません。

 

ですので、室内で犬を飼う際に、これだけはしてあげてほしいことは、ゲージなどを用意し、わんちゃんに「一人部屋」を用意してあげるということです。

 

この際、ゲージはトイレの近くには置かず、完全に体を休める場所として用意してあげることがおすすめです。

 

犬は寝場所と排泄場所を近づけないようにする習性があります。自分の糞などの臭いから、敵対する動物に居場所がばれることを恐れたことと、元来きれい好きで寝場所を汚すことを好まないことが理由としてあげられます。

 

1人部屋を用意してあげることは、愛犬の「しつけ」のためだけでなく、愛犬に「リラックス」をさせてあげるためでもあります。

 

自分のにおいのたっぷりついたお気に入りのタオルケットの上で、しかもゲージで体の方向転換ができる程度の広すぎない空間にいることは、犬を安心させ、ストレスを和らげる効果があります。

室内飼いでも散歩や遊びで運動不足にさせないように

室内でも飼いやすい小型犬は、一戸建ての住宅のみならず、ペット可のマンションでも多く飼われています。

 

小型犬は体が小さいから、大型犬と違ってたくさん散歩がいらなくて楽だと考えてしまう方も多くいるようですが、それは愛犬を苦しめる大きな間違いです。

 

犬の散歩、すなわち運動には、余った体力を発散するという意味合いを含んでいるだけではありません。

 

たとえば、ある程度体を動かして筋力をつけ、その筋力を維持しなければならない犬種がいます。

 

有名な犬種が、ダックスフンドです。長い胴体を支え、年老いても自力で歩いていく筋力は、幼いうちからの日々の運動、散歩の積み重ねにより身についていきます。

 

また、もともと太りやすい犬種というものもいます。シーズー、コーギーといった犬種が代表的に太りやすいと言われる犬種です。

 

シーズーは鼻ぺちゃであるため、暑いところや走り回る運動が苦手であり、運動が好きではありません。寝転んで過ごすことが多いことから太りやすさに拍車がかかるようです。

 

コーギーは祖先犬が走り回って仕事をしていた人間であることから、体の小ささからは考えられないくらい日々運動が必要な犬種です。

 

チワワのような祖先犬が愛玩犬を育てる感覚で運動をさせていては日々の運動不足が積み重なり、長く走り回るための筋肉になるための摂取した栄養分が脂肪となっていき、太ってしまいやすくなるわけです。

 

運動しないことで肥満になり、それが原因で、病気を併発してしまうことにもつながります。また、体力が有り余った状態は、犬にとって大きなストレスになります。そのストレスのせいで、攻撃性があらわれたりすることすらあります。

 

このように、運動不足は犬の心と体を大きく左右するのです。

 

室内で飼われることの多い小型犬は特に、その運動不足を日々の散歩だけでなく、飼い主さんとの室内での遊びの中でも解消することができます。

 

おもちゃを投げてとってこさせたり、ロープの引っ張り合いをしたりなど、何気なく犬と触れ合っている中で行っていることもあるでしょう。

 

散歩や日々の遊びを、愛犬の何のために行っているのか、少しだけでも意識することで、室内で飼われていることで少なくなりがちな愛犬の運動を増やしてあげることができるでしょう。

 

中型犬を室内飼いするなら、思わぬ事故に注意

室内では、小型犬しか飼ってはいけないというルールはありませんし、実際、中型犬以上の大きさの犬を室内で家族として飼っている家庭はたくさんあります。

 

大きなわんちゃんが家にいることで、そのあたたかい存在感から、家の中の幸福感もそれは大きくそこに満ちていることでしょう。

 

そんな中型犬を室内飼いする際には、体が大きいが故の思わぬ事故に注意しなければなりません。

 

まさか届かないだろうと思っているテーブルの上、本当にその子が立ち上がっても届かないか、確認しましたか?

 

2足で立って届かなくても、中型犬ならば、ジャンプして椅子に飛び乗り、そこからテーブルに登ることだって可能かもしれません。

 

小さなお子さんと一緒に遊ばせている際、犬自身は楽しくじゃれているつもりでも、中型犬が小さな子供の上に覆いかぶさってしまったらどうでしょう?

 

楽しく遊んでいても、加減やしてはいけないことを覚えさせてあげなければ、犬にも人にも思わぬ危険が起こりうる可能性があります。

 

わんちゃんに合わせたルールや気遣いをしてあげることで人も犬も幸せな家庭を築いていけるといえるでしょう。

室内飼いならではの体調管理を知っておこう

外で犬を飼うと、野良犬や野良猫が紛れ込んできて喧嘩をしたり、虫に噛まれたりダニやノミに悩まされたりと愛犬には危険がいっぱい。

 

それに比べて室内で犬を飼うと、安全な空間で犬に危険はなく安心と考える方も多いのではないでしょうか?

 

気温の差が少なく、寄生虫の病魔に体を蝕まれることも少ないことから、室外よりも室内で過ごす犬の方が長生きをするということはデータとしても存在しています。

 

しかし、安全な空間は、飼い主さんが用意してあげてこそのものであるということをわすれてはいけません。

 

犬の体調が室内で脅かされる最も代表的な危険が室温の調整の不注意です。

 

特に夏場の犬にとっての適温は25度程度だと言われています。暑い日本の夏は、窓を開け、扇風機をつけておくだけではとても25度にはなりません。

 

これくらいならエアコンはつけなくても大丈夫かなという安易な判断で熱中症になり、命を危険にさらされてしまう犬は毎年多くいます。

 

また、ささいなものに爪の伸びる速度があります。

 

室外で生活する犬と違い、室内で生活すると、マットレスなどやわらかい素材の床の上を歩くことが多くなります。

 

そのため、犬の爪が削れることが少なくなり、伸びていく速度があがってしまいます。

 

犬の爪は、人間のように一方向にまっすぐのびるのではなく、肉球に向かって曲がって伸びていきますので、長く伸びすぎて、そのまま肉球を傷つけたり、フローリングを歩けば肉球で滑り止めになっていたところが、爪で滑って転倒してしまうことも考えられます。

 

室内で、近い距離で一緒に過ごすからこそ、犬の体調管理を徹底してあげることが大切になってきます。

 

いかがでしたでしょうか。あなたの大切なペットであり、愛犬であり、家族であり、子どもであるわんちゃんは、まるで人間のようにあなたに寄り添い、気持ちを癒してくれる存在ですが、あなたが支え、守ってあげなければならないかよわい存在です。

 

適切な飼育環境・方法を理解して、長く楽しく、愛犬との日々が送ることのできる心配りを愛情に含めてあげてくださいね。

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