愛犬のために飼い主がやるべきお留守番の4箇条
犬を家族に迎えたら避けては通れない、愛犬のお留守番。お利口にして待っているんだよ、と声をかけて家を出るあなた。
用事や仕事を終えて、「ただいま、帰ったよ、お利口にしていたかな?」と部屋に入ると、しっぽを振って全力の愛情であなたを迎えてくれる愛犬。
その向こうには、無惨にもあらされた部屋の惨状が…
こんなことにならないためにも、これだけは押さえたい4つのポイントをご紹介します。
季節ごとの対策を怠らない
犬は犬種によって寒さに弱い子や暑さに弱い子など様々です。近年では、夏にわんちゃんが熱中症になってぐったりとして病院にやってくる例があとをたちません。
特に鼻ぺちゃのわんちゃんや、毛量の多いダブルコートのわんちゃんは暑さに弱いため、お留守番中もエアコンなどでの暑さ対策は必須です。
また、寒い冬は、特に小型犬は防寒対策が大切です。暖房や毛布、ホットマットなどをつけてあげることで、お留守番中に風邪をひかないよう気をつけてあげましょう。
問題行動を起こさせない
お留守番が始まると遠吠えが止まらないわんちゃん、ケージの中でうんちまみれにしちゃうわんちゃん、いたずらしてお家の中を荒らすわんちゃん、少なくありません。でもこれ、みーんな、お留守番のストレスのせいなんです。
人間はストレスが限界に来る前に、例えば運動をしてストレスを発散したり、カラオケに行って大きな声を出してストレスを発散したり、何らかの方法でストレスに対処しますよね。お留守番中のわんちゃんも、それをしているんです。
吠える、という行動や暴れる、という行動で長時間ひとりぼっちでいる、その落ち着かない気持ちを押さえようとしているんです。
ソファーをガジガジかまれて、家に帰ったら綿が出ていた、なんてこともあるかもしれません。ですが、もしその噛む対象が、電気のコードならどうでしょう。叱るだけでは済まない、思わぬ事故につながることもあるんです。
わんちゃんのお留守番のストレスを少しでも減らしてあげるために、簡単なことがたくさんあります。たとえば、テレビをつけっぱなしにしておいてあげるだけでも、わんちゃんの気の紛れ方は違います。
具体的にわんちゃんのお留守番で用意してあげること
人間社会に暮らすわんちゃんには、お留守番に慣れてもらわなければなりません。
何歳からならお留守番できるのかな、流石に生後3ヵ月ではお留守番させるのは無理だろう、と思うかもしれません。
しかし、いつからならお留守番できるできない、というのはありません。
人間の家族になったのですから、わんちゃんにもお留守番のできる子になってもらわなければなりません。ここで大切なのは、わんちゃんに我慢してもらうようにするのではなく、わんちゃんに気持ちよく過ごしてもらうよう飼い主が環境作りをするのだ、という点です。
最初に注意が必要なのは、犬を飼った以上、最長でもお留守番は半日程度、ということを忘れてはいけないことです。お留守番が長期間(1日〜6日)や、1週間にもなるのに家に犬をひとりぼっちでいさせることはできません。どんなに賢いわんちゃんでも、ご飯もおトイレも飼い主の手があってこそだということを忘れずに。旅行などで家を開ける場合は、ペットホテルなども利用しましょう。
さて、お留守番に話を戻しましょう。
わんちゃんに気持ちよくお留守番してもらうための環境づくりです。
まず、最低限の用意をします。
室内でのトイレのしつけが出来ているなら、トイレシートを綺麗なものに変えておきましょう。汚れすぎたトイレシートの上では綺麗好きなわんちゃんはおトイレをしません。
また、脱水にならないための対策として、新鮮なお水を用意していつでも飲めるようにしてあげましょう。
問題行動から事故に繋がるような危ないもの、触られたくないものは届かない場所に片付けておきます。
さて、今回おすすめするのが知育トイです。お留守番中に飽きてしまわないように、わんちゃんにおもちゃを与えておく方も多いと思います。
そんな時は、知育トイを利用しましょう。最近ではわんちゃんの知育トイも様々です。丸いボール状のおもちゃの中に餌のフードやおやつを入れて、何度か転がさないと食べ物が出てこないものや、凹みの中にフードやおやつを隠してスライド式のおもちゃで蓋をして、おもちゃをスライドさせて見つけて食べさせるものなどです。
考えながら遊んで、成功すると御褒美が出てくるので、わんちゃんもお留守番中に必死に遊んでくれますし、頭の体操にもなって賢さもアップします。
必死になって遊んだ後は、ふわふわのベッドやお気に入りの毛布でぐっすり眠ってくれることでしょう。
お留守番が上手にできたら
尻尾を振って帰宅を喜んでくれる愛しいわんちゃん。寂しいお留守番をお利口に頑張ってくれた御褒美に、しっかり名前を呼び、声掛けをして、構ってあげましょう。
お留守番は寂しいけれど、帰ってきた御主人様にとっても喜んでもらえる、たくさん遊んでもらえるという気付きが、あなたの愛犬をもっともっと、賢くすることでしょう。
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